夏のダメージを回復させよう「ビタミンEC」
年々過酷になっている夏の暑さ。梅雨が終わって一気に暑くなってからもう一か月以上、まだまだ暑さは続きます。このへんで一度リセットして残りの夏を元気に楽しみたいものです。
ダメージを受けたからだを内側から癒すために、多種多様な働きをするビタミンの力を借りましょう。
どんなダメージを受けているか?
・紫外線による肌や髪への直接的なダメージ 肌が紫外線に晒されると、まず肌を保護する皮脂膜の酸化による炎症、表皮の奥の層にまで紫外線が到達するとメラニンの生成による色素沈着を引き起こします。
そして汗に濡れた髪が紫外線を浴びると、毛髪の中で酸化が起き表面のキューティクルがダメージを受け髪のツヤが失われたり手触りが悪くなります。
・外と室内との温度差による自律神経の乱れ 暑い時には、血管を拡張して汗をかき体の熱を外に逃がし、寒い時には、血管を収縮させて筋肉を硬くして熱が外に逃げないようにと自律神経の働きによって体温調節をしていますが、温度差を繰り返すと、交感神経が暴走を始め活性酸素がたまり、副交感神経が弱り免疫力が低下し、自律神経が正常に働かなくなり様々な不調が起こります。
・冷たいものの飲みすぎによる胃腸の不調 冷たい水やジュース類ばかり飲んでいると、胃が冷えて機能が低下し、「胃酸」「消化酵素」「胃粘液」の胃液の3つのバランスが崩れ、胃腸トラブルが起こります。
決め手は抗酸化作用
いずれも、酸素の活発化がトラブルの素ですので酸化を防ぐことが重要です。抗酸化物質を摂取して活性酸素を減らしバランスを整えることが重要です。
そこで昔から、熱を冷まして暑気を払う清熱作用のある食べ物、スイカやメロンなどの果物、トマト、ナス、かぼちゃ、きゅうりなどの夏野菜で栄養バランスを整えることが伝えられてきました。
それは抗酸化能力に優れたビタミンEと、抗酸化作用だけでなく皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠なビタミンCを摂取することにほかなりません。
ビタミンEは体内を活性酸素から守ってくれています。このときビタミンCが一緒にあると、疲れてしまったビタミンEをもう一度甦らせてくれるのです。ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ることで、相乗効果が得られます。
手軽にビタミンEC
まだまだ暑い日が続いて夏の疲れもあり、食欲不振もピークに達しているのが現状ではないでしょうか?そんな今は朝の一杯をジュースで始めてみてはいかがでしょうか?
特におすすめはトマトジュースです。トマトは適度に身体を冷やしてくれ、ジュースにすることでトマトの細胞壁が壊れ体内に吸収されやすくなっています。ご存じのようにトマトはリコピンも豊富。リコピンも抗酸化作用が高いことで知られています。
野菜やフルーツならビタミン豊富、お好みのジュースでと言いたいところですが、朝は柑橘類(グレープフルーツ、レモン、みかん等)は避けましょう。紫外線の吸収をよくするソラレンという物質が含まれているので、柑橘類は朝ではなく夜にとることをおすすめします。
身体にやさしく栄養バランスに優れた朝のジュースで、残りの夏を乗り切りましょう。