冷たいお茶を味わい深く

水分補給!水分補給！とあちらこちらから言われ続けるこの季節がやってきました。昨今は暑さもますます厳しくなり、気を付けなければいけない期間もかなり長くなってきました。
手軽に手に入る清涼飲料の中でお気に入りを見つけて飲んでいますが、糖分が気になったり繰り返しで飽きてしまったりで最後はお茶にたどり着いたりしますが、お茶って本来リラックスするひと時のアイテムなのに、水分補給で飲みすぎていまひとつな状況になっていませんか。
そんな時は、普段飲んでいるお茶、緑茶でも紅茶でもハーブティーでも、リラックスタイムのお気に入りのお茶を冷たくして水分補給とは違うお茶の時間を楽しみましょう。

氷出しで優雅に
茶葉に水を注いで、一晩冷蔵庫に置いておくだけでできる「水出し」、急須を使ってお湯で淹れたあたたかいお茶を氷の入ったグラスに注いで急速に冷やし作る「急冷」など、手軽に冷茶を作る方法もありますが、リラックスタイムの冷茶はぜひじっくりと「氷出し」で楽しんでみてください。
急須やポットに水で湿らせた茶葉を入れ、その上にたっぷりの氷を置いてあとはじっと待ちます。氷水が溶け出してゆっくりとお茶を抽出します。茶葉は淹れる水の温度が低くても、旨み成分であるテアニンは抽出されます。一方カフェインは高い温度で、カテキンは高い温度で時間をかけないと出にくい成分です。
温度の低い氷で時間をかけて抽出されたお茶は、旨味や甘みを最大限に引き出した馥郁とした味わいを与えてくれます。その味わいは今までのお茶とは違って驚くと同時に贅沢な満足をあたえてくれます。

熱中症対策には麦茶
熱中症・脱水の防止に頻繁に飲むなら、「茶外茶」と呼ばれる茶の木の葉以外から作られた、麦茶やそば茶、ルイボスティーなどがおすすめです。
茶の木の葉から作られる日本茶・中国茶・紅茶はすべてカフェインを含みます。カフェインには利尿作用があるので、飲みすぎると脱水症状を引き起こす可能性が高まります。「茶外茶」はそのカフェインを含みません。
水出しや氷出しならば茶葉でもカフェインの量は少なくなりますが、シビアに考えるのならば水分補給は「茶外茶」にして、リラックスタイムに極上のお茶を楽しんでみてはいかがでしょう。